養護（盲）の日常　～新聞解説～

養護では火曜日と金曜日の朝に30分間、新聞解説という行事をしています。入居者様に施設外がどうなっているのか興味を持っていただこうと、職員が新聞の代読をする時間です。

普段は鹿野が担当していますが、月に1回福田施設長がipadも使って解説しています。

お話する内容は社会情勢や地域のニュース、野菜の初出荷などその時々の旬な話題です。入居者様は小松市だけでなく、珠洲市や富山県といった遠方からはるばる入居される方もいます。そのため出身地に思いをはせてもらおうと、地方の記事もお伝えするように心がけています。

また、なかなか外に散歩に出られない方にも季節を感じてもらいたいので、新聞解説の時間に野菜や花を手で触って頂き、匂いを嗅いでイメージを膨らませてもらうことを大切にしています。また、施設内は年中過ごしやすい気温に調節されているので、季節の移り変わりがわかりにくい事があります。特に目の不自由な方は、窓の外の草木が何色なのか見ることができないので、職員は朝の放送時など外の景色のイメージをしやすい様に、色どりや色合いの説明を行っています。

PS　 新聞解説は、故 木崎輝雄園長が約40年前に毎朝30分間行っていたことから始まっています。その目的は入居者様に対して日常の生活面だけでなく、広く社会に目を向けてもらいたいという思いから、前園長の知的な解説を加えて伝えていたそうです。現在、私では前園長と同じような解説はできませんが少しでも入居者様に喜んでもらえたら、と思いお話しています。

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